
東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
私が子供の頃は、入学式の集合写真の背景は満開の桜でした。
それが、いつの間にか卒業式に桜、と変わっていたのです。
温暖化でしょうか。
どちらも学校生活の一大イベントですから、桜が背景にあるのは晴れやかでふさわしいでしょう。
日本は4月が入学のシーズンですが、国際化に鑑み、秋入学にしてはどうかという議論がたびたび起こります。
特に、20年に、コロナで連休ぐらいまで学校に行けなかった時、もういっそ秋入学に移行してはどうかという議論がありました。
が、時期尚早ということと同時に、日本の卒業には桜が咲いてなくてはいけないだろうという話が本気で議論されていたのです。
驚くばかりですが、これが日本人の心情なのでしょう。