東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
アウトラインって何ですか、という質問がまず来ます。
まあ、言ってみれば、本の目次でしょうか。つまり、全体の骨組みを示すものです。何を書くにしても、まずはアウトラインを書いて欲しいのです。
設計図がないと、家が建ちません。
アウトラインがないと、行きつ戻りつし、何が何の根拠になっているのか、構成も見えてきません。あれを書き足し、これを削り…と、書くのに時間もかかります。
書く目的は、自分の主張を読み手に納得してもらうことです。そのために数々の原因やら影響やらを述べます。データがあり、引用があり、事例があり…その結果、読み手は、あなたの主張に頷いてくれます。
文章を読んで、この骨組みがはっきりと見て取れないと、読み手は納得してくれません。文章に、アウトラインの骨組みが反映していなければならないのです。
アウトラインは、論理の組み立てを表すものとも言えるでしょう。
アウトラインを作成し、十分に吟味したのちに、文章を起こしていきましょう。急がば回れ、です。