東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
句読点、と言いますが、句点は「。」で、読点(とうてん)が「、」です。いわゆる点と丸ですね。
句点の使い方がわからない人はいないでしょう。問題は読点です。
文が長いと読みにくいので読点を打つ。基本的にはそれでいいのです。ただ、読点が現れやすいところというのはあって、意味と深く関わっています。時、場所、条件節、主格、接続詞の後にはだいたい読点があるようです。また、ひらがなが続く場合には、語と語の区切りがわかりにくいために、読点を打つことがあります。留学生の中には、母語の干渉か、読点が極端に少ない文章を書く人が散見されます。
どのぐらい打つべきか。20-30字に一つの読点、などという場合がありますが、数えなくていいんですよ。これは、数えるようなものではなく、みなさんが、日本語を多く読むようになると、ある程度、要領がつかめるようです。