東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
3年生は秋から、少しずつ就活が本格化します。
1、2年生の人、今すべきことは自己分析です。
これまでの自分の歴史を振り返ってみましょう。どんな子供だったか。何をしていたか。なぜそれをしていたのか。どかに転機が訪れたようなことがあったか。自分の性格、傾向。何をしたいのか。
なぜ、自分を分析するかというと、過去の出来事が今の自分を作り、今後の自分の向かう方向を示唆している、というような考え方によっています。
人間は、何歳になっても変化は可能です。ただし、何もきっかけがなく、変化を遂げるということはありません。
そのあたりのことをじっくり考えてみましょう。
自己分析ができていないと、結果的には、自分にマッチする企業が見つけられないということになります。いくら、「なりたい自分」に拘泥しても、結果が出ないのです。
ある学生が、文房具が好きだというので、文具の企業の営業を目指しました。営業職である自分という理想を掲げていたのです。けれども、真面目にきっちりとこなしていくタイプのその学生は、文具のメーカーというメーカーを片っ端から受けて、いつも一次面接でストップしていました。この学生は、ESは立派なものを提出できるので面接には呼ばれるのですが、先方が会ってみると営業向きではない。数ヶ月、一次面接で敗退ということを続けた挙げ句の果て、ようやく営業には向かないのではないかというところに辿り着き、その後はサクサクと進んで行ったのでした。
自己分析が十分でないと、時間を無駄にします。
ESを書く、面接に行く、これを数社同時進行でこなしていくのですから、このスタートである自己分析が不十分なら、時間だけでなく、体力と気力を削られてしまうのです。暗い表情の人を誰が採用したいと思うでしょうか。
自己分析、しっかりやりましょうね。