東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
書き上げた原稿を読み返して修正しようとする時、どんなことをチェックしていますか。
誤字はないか、読点が少ない(多い)だろうか、ねじれ文はないか、というのは誰もが気をつけることだろうと思います。あとは、説明の順序、重複、過不足とかでしょうか。
今回、私が指摘したいのは、その論理は鉄壁か、ということです。
あなたが読んでいる時、「ああ、確かにそうだ」とか「ええ?本当かな?」「それは違うでしょ」など心の中で言っているはずなのです。
そうであるなら、あなたが書いたものについて、読み手は「でも、こんな反証があるよね」「そんなこというなら、データ見せてよ」などと思われているわけです。
つまり、ツッコミが入っているのです。
読み手がどう思うのか、どんなツッコミが入りそうか、それを予測し、あらかじめグロックしておく必要があります。
脇が甘い文章はいけません。
そのためには、自分が書いたものを、他人の目で読み返す必要があります。
それが推敲です。提出まで、時間の限り繰り返し行なってください。