東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
小学生の時には、遠足、運動会、学芸会…行事の後に、作文を書くことが求められました。
ある程度は朱が入って返却されるものの、どんな作文がいいのか、どんな作文を求めているのか明確には示されていなかったように思います。(私が聞いていなかっただけだったら、ごめんなさい、先生…)
今、みなさんが求められる学期末などのレポートの場合には、教員が知りたいことは、ある程度推測できるはずです。いえ、その前に、本当に、何を求めているか考えたことがあるのでしょうか?考えてくださいね。いつでも、行動する時には、これは何のためか?と目的を考えて、そこに向かって行動してほしいのです。書くときも、読み手(大学のレポートなら教員)は、書かせたレポートに何を見たいと思っているのか。言ってみれば、授業をどれほど聞いていたか、テキストをどれほど理解したか、どれほど深く考えたか、自分の課題と捉えているかをみたいのです。
もし、レポートでいい点数が欲しければ、先生に、評価基準を聞いてみてください。これは、学生として当然の権利だろうと思います。私は教員側なので、権利という言葉を使いますが、みなさんは、教えていただくという丁寧な態度が必要ですね。評価基準を教えてください、と言うだけでは、評価基準が示されていないからわからないんだよっ、はっきりしてくれ、という意味になってしまいます。いいレポートを書きたいと思っているので、どんなレポートがいいレポートなのか、自分はよくわかっていないので、今回のレポートの主旨教えていただけないでしょうか、というような謙った質問が必要であることはいうまでもありませんね。