東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
多くの人が、母国語であっても、要約が苦手だと言います。
要約に必要なことは、まず、筆者の意図や主張を正確に読み取ることができているかということ。そして文章力です。
この2点は不可欠です。
よく、学生の口から聞くのは、たくさん使われている語がキーワードであり、例は省いてよいということです。まあ、間違いとも言えませんが、ざっくり過ぎですね。
文字数にもよりますが、具体的な例を2、3あげる方がいい場合もあります。一度しか使われていない語が不可欠であることはよくあります。
つまり、全体をじっくり読んで、何もかもただただ縮小しようとは思わないことです。筆者の意図はどこにあるのか。ここに注目してみましょう。