東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
国立教育政策研究所のPISA(OECD 生徒の学習到達度調査)分析によると、「生徒質問調査から、日本の生徒は『読書はは、大好きな趣味の一つだ』と答える生徒の割合が OECD平均より高いなど、読書を肯定的にとらえる傾向がある。また、こうした生徒ほど読解力の得点が高い傾向にある。」とされています。
昔から、大人たちは、子供に、本を読むようにと口を酸っぱくして言ってきたわけですが、これは、誰もが感覚として持っているものであり、否定する人はいないでしょう。国語力がなければ、他の教科の勉強もできないのだと言われてきました。
読書はインプットです。語彙表現、そして知識も。
ところが、今の時代、子どもたちの時間を奪うものとして強力なのは、やはりゲームでしょう。
昔から、本が好きではない子はいたものの、ゲームによって読書時間が削られる問題は、小中学校の先生は深刻に感じているかもしれません。
私も、成長して大学生になった人たちを見て、書くこと(アウトプット)が不得手だということからも、読書量が圧倒的に不足していることを実感します。