東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
どうしても文字数の制限の中に収められないという人がいます。
よく考えて書いたのだから、どれも捨てられないと言います。気持ちはわかります。
けれども、これ、読み手にしてみると、何が言いたいのかわからない、ぼやけてしまっているという結果になるのです。何度もよく読み直してみましょう。重複する表現はありませんか?書きたいことのために、本当にその表現は必要なのでしょうか。
本当に、これはいつもぎりぎりの判断です。
必要なのか?捨てるべきなのか?
何でも取っておくと、部屋は散らかります。ゴミとして出して初めて部屋の整頓は保たれます。(実は、私は捨てられなくて混沌の中に住んでいる人間ですが…)それと同じです。
主張を際立たせるために、捨てましょう。
ただし、もしも、どんどん捨てると、文字数が足りなくなってしまいます。
だから、最初は文字数にとらわれずに、倍ぐらいの量になってしまってもかまいません。そして、気前よく捨てていきましょう。
すると、文字数の中で、引き締まった文章になりませんか?