東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
ある通年のクラスで、中国人学生に、春学期に比べて、ずいぶん話すのが上手になったよねえ、と言ったところ、夏休みにアメリカに短期の語学留学に行ったというのです。なぜ、この答え?
そして、英語についてはあまり効果がなかったと。いったいどういう因果関係?と思ったら、アメリカの英語クラスでは、周りには中国人学生が一人もおらず、何人かの日本人と過ごしていたとか。それで日本人と日本語で会話するしか無かったのだそうです。一時期は、日本人とずっと一緒にいて日本語を話さなければならないことがかなりつらかったそうですが、英語ではなく、日本語が上手になって帰ってきたというわけです。笑っていいのかどうかよくわからない話ではありますが、日本の大学生活ではできなかった、日本人の友達ができたと言って喜んでいたので、まあ、それはよかったね、というオチでした。
日本語漬けでつらい山を越えれば上手になるからね。英語が上手にならなかったらしいのは残念だけど、思いがけなく、日本語が上手になってよかったです!