マーケティングの日本語

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

昨今、SNSなどに出てくる広告を見ていると、海外からの販売攻勢がすさまじいのを感じます。

なぜ海外からだとわかるかというと、絵柄的にも、日本人の感覚としてありえないなと思うこともあるのですが、何よりも、日本語が間違っているからです。とても不思議です。なぜ、このまま出してしまうのか。

外国で集客・販売しようとした場合、言語はネイティブチェックを受けるのが常識かなと考えるわけですが、言語に対する感覚がずいぶん違う可能性を感じています。つまり、通じればいいのだと。確かに、言語は通じればいいのだという考え方はあるだろうと思います。ただ、相手国の言語が正しくなければ、信頼を得られないだろうというのが日本人の感覚だと思うのです。音声として流れる言語が、あるいは書枯れた言語が正しくなければ、その中身も信頼を得られないだろうという予想があります。隣人との雑談ならば、とりあえずコミュニケーションできればいいかなとは思います。が、ことビジネスとなったら…。単にネイティブチェックを受けるだけのことです。それは、そんなに費用のかかることではないように思います。

それをしないことについて、荒削り、雑草のような力強さ、杜撰さというものを感じます。言語を教える者としては、それはそれで持ち味だなとは思うのですが、ビジネスに関しては、信頼を勝ち得ることが重要な気がします。

まあ、それぞれ、お国柄かなあと興味深く見ています。

誤った日本語と商品への信頼について考える
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