どこで改行すればいいのか

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

あなたが書いたものについて、段落がないですね、とか、長すぎると言われたことはないでしょうか。

改行が全くない文章は、文字ばかりで埋め尽くされた印象です。それは、目で見た圧迫感だけでなく、実際にとても読みにくいものです。なぜ読みにくいのかというと、主張の論理が見えてこないからなのです。

 

次の改行までの人まとまりを段落、パラグラフなどと呼びます。

一つの段落の中で言いたいことは1つ、というのが基本です。この段落は背景について書く、あるいは、原因について書く、というようなものです。もちろん、文章が長いのであれば、原因1で一つの段落ということになるでしょう。きちんとしたアウトラインがない場合に、つまり書くことが整理されていないと、だらだらと長く続けてしまうことになるのです。とりとめのないおしゃべりのようですね。

段落がはっきりしないのは、すぐにPCに向かうことから来ているように思われます。

 

まずは、書きたいことを整理して、アウトラインを作ってみましょう。アウトラインを作成した後に書くなら、自ずと段落は明確になります。自分の頭の中が整理され、論理的な主張になっていないと、それは相手にも伝わりません。

書き始める前に、アウトライン。これが基本です。

どこで改行するかは、アウトラインを作成してから書くことで自ずと決まる。
どこで改行するかは、アウトラインを作成してから書くことで自ずと決まる。