東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
JLPTは、1つの正解を求める試験です。
当然、日本語の実力があれば、高得点は可能です。けれども、多くの場合、なんとか、爪の先でも引っかかって合格したい、これが心情でしょう。
高得点のためには、文法問題をたくさん解く、語彙を増やすなど、あれこれありますが、できたら、自分ではどうしてこれが正解かは説明できないけれど、これが正解だと思う、という内省の力を養って欲しいなと思います。それは、たくさんのものを読む、日本人と話すなどして、多くの日本語に接することなくして身につきません。
ただ、試験ですから、いつまでにN1を取るなどの、差し迫った目標があることでしょう。
読解力は一朝一夕では身につきません。漢字がわかるからできるというのは思い込みです。文章は漢字だけで成り立ってはいません。文法を侮ってはいけません。読解で簡単に点数が取れないということならば、とりあえず、文法の勉強に力を入れてはどうでしょうか。JLPT高得点のためには、最後は文法、というのが私の経験です。
ある意味、文法の試験は、試験らしい試験であって、きちんと勉強すればできるようになるのです。
JLPT受験の人たちには、直前になったら、文法問題をやってみて、と話しています。