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書きたいことが絞れない

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

課題の文字数が3000だとします。

アウトラインを書いたまではいいけれど、そのアウトラインが…広く浅く、取り止めもない…。

「これ、3000で書けると思う?」と聞いてみると、「無理そうです」との答え。

そのアウトラインを見ると、まるでなんとか概論の本の目次のようです。もし、それで3000で書くなら、本当に薄っぺらなものになるでしょう。

こんなアウトラインはよく見ます。安心してください、あなただけではありません。

原因として考えられるのは、書き手が、これを書きたい!自分の主張はこれだ!という強烈な思いがないからです。

例えば、いくつもある理由を一つに絞ってみましょうか。

今回はこれについて述べる、と絞ってしまえばいいのです。

もちろん、その時には、いくつかの理由を挙げて、これらの要因があるが、今回は、この問題を取り上げる、と宣言してしまえばいいのです。

意見文を書こうとしているのに、概論のようなものにまとめようとすると、私に「何十年かかけて本でも書くのかな?」と言われてしまうのです。

問題を絞って、単位を取りましょうよ。

 

書くことが絞れない時には、最も書きたい自分の主張だけを残す
書くことが絞れない時には、最も書きたい自分の主張だけを残す