東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
ゼロ初級の漢字クラスを担当した時のことです。
学習支援システムにあるアルファベットの氏名を見ながら、一人一人PCのところに呼んで、カタカナ表記の名簿を作っていました。
どう発音するの?と尋ねながら、私がカタカナにしていく作業です。
アルファベットの氏名を見ながら、⚪︎×*?それとも⚪︎△*?などと、カタカナを書き、それを日本語の発音で読んで、本人にどの表記が名前の発音により近いかということを確認していきます。
すると、写真を撮ってもいいかと許可を求め、感無量といった感じで、私が教室のPCに打ち込んだものをスマホで撮るのです!そうか、初めて、日本語で書かれた自分の名前を見たのか〜!
まだひらがな・カタカナがおぼつかないレベルです。
それ以降、学生たちは、私が記したカタカナの名前を、今後の日本語学習でいつも書くことになるのです。
その夜は、カタカナで自分の名前を書く練習をしたことでしょう。
初級を担当することは滅多にありませんが、新鮮だなあ、感動だなあと思いました。
初級は、言えるようになること、できるようになることが毎日目に見えて増えるので、学習者も、教師の側も楽しいんですよね。