· 

グループワークでどんな貢献ができるか

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

あるクラスでは、グループ分けの後に、ディベートの準備が始まりました。

春学期から続く通年のクラスなので、人間関係も固まり、誰がどんな人かお互いにわかっています。ある意味、安定しているということになりますが、そうすると、いつも話して進めてくれる人がいて、この人に任せておけばいいねと安心している人が出てきます。全く発言することなく「参加」する人も出てきます。ほとんど一人の人の采配で物事が決まっていくのは、手っ取り早い(効率的?)ですが、それはグループワークと言えるのか?

そこで、今回、いつも安定のリーダー格の人に、フォロワーになるようにと指示を出しました。普段リーダー役を受けて立つ人が、あえてフォロワーを経験したらどうなるか。歴戦錬磨としては、歯痒い思いをするかもしれません。けれども、そこはグループワークなのです。リーダーを支えていかなければなりません。それができた時に、自分がやってきたリーダーとしての役割に、何か別の景色が見えてくるような気がします。

当然リーダーだと思っていた人が、リーダーをしないとなった時に、案の定、ちょっとした均衡が破られました。それでも、そのグループにはきちんとリーダーが立てられ、きっとその人は上手にやることでしょう。

機会がなければ気づかないことは多いですね。

ちなみに、もう一方のグループは、今日欠席した人がリーダーにされていました…。ありがち。まあね、いいよ、やってみて。

グループワーク…集団の中でどんな貢献ができるか?
グループワーク…集団の中でどんな貢献ができるか?