東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
大学1年生の日本語クラスでは、いの一番に、メールの書き方を学習します。
これは、留学生でも日本人学生でも同じです。
手紙というものを書かなくなって久しく、それは私とて同様です。よほど、畏まったお礼状や詫び状でもなければ手紙を書くことはないでしょう。
また、家族や友人とのやりとりはラインでしょう。
ラインは、相手もオンラインであるならば、短いラリーが続く形式です。「あ」「それでね」「思い出したんだけど」などのように、短く、句読点すらないものであることが多いはずです。
ところが、メールは、かつての手紙のように、フォーマルなものです。主に、教師に宛てて書くことが多いわけですから、縮約形(「ちゃった」「って」など)を使わず、誤解のないようにきちんと伝える必要があります。もちろん、決まった形式もあります。
これは、大学生になってから初めて見るものであることが多いでしょう。
授業で学んでも、しばらくすると、そんなことは度外視(?)してしまう人が多いのですが、今後の人生で、ずっと書いていくものであることからも、おざなりにせず、きちんと習得してほしいところです。