留学生は大学の外に出よう

 東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

見ていると、ほとんどの留学生は、同じ国から来た学生と行動をともにして、母国語で暮らしています。

これ、留学していると言えるのでしょうか。

授業を日本語で受けて、単位を取って、同国人と外食して、同国人と旅行して…それ、日本に来た意味がありますか?

日本人の友人を作り、日本人と話し、日本人の考え方や感じ方を知ることが留学なのではないでしょうか。

それに加えて、大学の外に出よう、と言いたいですね。

大学内の人間関係は、友達、教師、大学職員しかいません。今は、皆リッチになって、アルバイトする人も多くはありませんが、大学の外には、年齢も職業もさまざまな人がいます。大学の中にいては出会えない人たちがいます。親切な人も、急にキレる人もいます。どう対応していいかわからないことも出てくるはずです。地域のコミュニティに加わるのもいいと思います。

学生ではありますが、この国で、あなたの住む地域で、自分に何ができるか考えてみることをお勧めします。

それらの人と話すことができなければ、日本で仕事するのは難しいですよ。

多種多様な日本人の中に入っていって、日本語を使わなければならない状況に自分を追い込むことができる人が日本語が上達するのだ、と言いたいですね。

大学の外でも、日本語を、そして日本人の考え方や感じ方を学ぼう
大学の外でも、日本語を、そして日本人の考え方や感じ方を学ぼう