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自己分析の失敗例

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

私がコンサルしていたある日本人学生の例です。

その人は、文具が好きで、文房具の営業職を端から受けていました。文房具の業界で、営業職としてやり手になることに憧れていたのです。ESはしっかりチェックしていますから、ESで通らないということはないのです。一次面接に進みます。ところが、二次面接の案内を受け取ることがありません。ESは論理的であれば通りますが、企業側が本人に会ってみると、これは違うということになるのでしょう。

そもそも、営業職に向いているのだろうかとの疑問は初めからあり、何度か助言しましたが、本人が文房具、そして営業を目指しているというのです。

書類は通る、会うと敗退になる。

数ヶ月間、それを繰り返し、当人はどんどん消耗していきました。

結局、文房具、営業という本人のこだわりを捨てたところから事態は好転していきました。

その学生の行き着いた先は大学職員でした。

学生たちの就活を見ていると、結局、適材適所だなと思うことが多いのです。

これは、初っ端の自己分析で失敗した例です。

「なりたい自分」にこだわっていると、時間ばかりが過ぎていきます。そんな時には、自己分析に戻ってみることをお勧めします。

憧れではなく、自己分析で自分を客観的に見つめましょう
憧れではなく、自己分析で自分を客観的に見つめましょう