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短くまとめて書くには

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

要約を訓練している人がいます。

600字余りの文章を半分ほどにしています。半分ですから、さほど圧縮という感じもありませんが、世間的に日本語が上級レベルと言われる人であっても、また、ネイティブにとっても、要約に苦手意識を持つ人は大勢います。

簡潔に書く、というと同様に厳しいものとして、ESがあります。

字数を減らしたい。

無駄を省けばいいとはいえ、ESの場合には、本人の気持ちとしては、無駄はない、みな書きたい、ということになるでしょう。

ESの場合には、自分の主張を極力絞るということがあるでしょう。あれもこれもと並べることはできないのです。

そして、次の問題は、文です。同じようなフレーズが繰り返し出てくるのは避けなければなりません。つまり、表現の多様性が求められます。これは、留学生には厳しいですね。そして、ESの文章に手を入れていて思うのは、JLPTのN2、N1の文法だなということなのです。飛躍的に短縮することが可能となります。また、多様性の一つとして、留学生が見たこともないような「高級な」言い回しが必要となります。これも、短縮の一法です。要は、ネイティブレベルに近い日本語力です。自分にはそんな日本語力がないと思う人は多いでしょう。けれども、底上げされて、それを身につけて、使えるようになるなら、問題ありません。

普段の話し言葉では困っていない、というレベルでは到底カバーできませんね。

ご相談ください。

短縮し、的確な表現を提供できます。日本語の専門ですから。

Sを短くまとめるには、文法と表現の力が必要です
ESを短くまとめるには、文法と表現の力が必要です