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書けるようになることを意識して読む

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

定期試験も終わり、来年度のシラバスを用意する季節となりました。

来年度の読解授業のために、新たなテーマと本を探して、日々図書館に通っています。検索しては予約し、予約しては返却…。時間に追われながらも、楽しい時です。

学部の1、2年生は基礎的な日本語クラスとして、たいてい、作文とともに、読解のクラスが用意されているのではないでしょうか。

何を読むか。これは大きな問題です。

知的な好奇心を刺激するものでありたい。と同時に、それは、レポートなどを書く際に、インプットとして蓄積されるものであってほしい。つまり、抜粋で読むのではなく、文章の構成や論理の組み立てなどを読み取ることをも目的とした、完結した文章が望ましいと思うのです。

日本語学校を卒業したばかりの初年次の学生にとって、あまり長いものはとりつきにくいでしょうが、徐々になれていかなければ、専門のテキストなど読めはしません。

ということで、好奇心に火をつける仕掛けを用意しようと、図書館通いが続きます。

学生は好奇心を育てよう
学生は好奇心を育てよう