東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
留学生の皆さんが、就活で戦うライバルは日本人です。
多くの留学生が、留学生の中で自分が選ばれるために、と考えているのですが、それは違います。昨今は、いい人材が欲しい、優秀な人材を選抜したら、外国人だった、というケースが多いのです。
そこで、グループディスカッションなのですが、ディスカッションを経験した留学生が、グループの中で外国人は自分だけで、日本人のテンポが早くて、恐ろしかったと話していました。
留学生に話す時には、ほとんどの場合、日本人はゆっくりと、できるだけ平易な言葉で話すことが多いように思います。日本人同士が話すのとは違う日本語なのです。ところが、就活のグループディスカッションとなると、日本人同士のテンポは、通常のものですから、N1を持っているレベルの人であっても、留学生には、ついていくのがやっとです。もちろん、N1というのは、聴解問題を解くだけなので、通常の日本人の話にはついていくこととは別の次元です。外国人であるということを勘案しないで話してくれる日本人を見つけるのは、案外、難しいことかもしれません。
日本で暮らしていても、日本人の学友がいたとしても、日本人同士のレベルについていくのは実に大変です。
アカデミックな話をする日本人グループの中に入っていく必要がありそうですよ。
日本人の輪の中に入っていくという積極性が求められます。
