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ディスカッション、口火を切るのは誰か

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

多くの外国人が思っているように、日本人は人と違っていること、目立つことを嫌う傾向があります。

会議の時などに、意見を求められても、真っ先に何かを言うのには勇気がいります。日本人の多くは、こんなことを言っては馬鹿にされないだろうか、みんなが思っていることとは違うことを言ってしまうと、立場がまずくなるのではないか?などなど、心配が尽きないわけです。

グループディスカッションで、まず、初めにやるべきことは、一言ずつの自己紹介。大学名と氏名を言います。6人の人がいるとします。皆、簡単な自己紹介から始めるべきだと分かっています。そんな時、誰から話しますか?そんな時に、黙りこくって、下を向いていてはいけません。時間も過ぎていきます。それは時間を無駄にすることであり、効率が悪いですね。それでは、まず、あなたから始めてみませんか?

企業の人にアピールするために、というよりも、誰かがしなければいけないなら、自分がまずしよう、という気概を持ってもらいたいのです。これが、仕事をする人の心の持ちようです。待っていてはいけません。まず、あなたが、です。

あなたが最初の人になって、自己紹介をしてみましょう。その時に、

「それじゃ、私から自己紹介しますね」

「それじゃ、私から」

などと言ってから始めると、とても自然です。

やってみてください。笑顔でね。

グループディスカッション、最初の発言
グループディスカッション、最初の発言