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読解クラスのために選ぶ本

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

1学期かけて読む読解ラスの本は、長い読み物を読むクラスの場合、

大意をつかむ練習になるもの

時代に即した新しいもの

読んだ結果をもとに議論できるもの

を目指しています。

 

2年、3年と同じ本を読んでいると、繰り出すQ&Aは深まり、資料も整い、テスト等の教材は充実してくるのですが、内容に馴れ過ぎてしまうというのか、自分が飽きてしまうのです。そうすると、やはり、学生たちにも、感動が伝わらなくなり、どうもいかんな、というのがこのところの課題でした。

シラバス執筆にあたり、思い切って、入れ替えることにしました。

今期、渉猟していて、自分の興味として引っかかったものは、日本人の源流、同調圧力、権力と個人といったものです。

検索を繰り返し、ほぼ毎日図書館に予約した本を受け取りに行き、ネットでも買う。そして、来たら来たで、内容をチェック、目次をタイピング。少し動くと、本が崩れてくるようなありさまでした。挙げ句の果て、図書館の本と自分の本の区別がつかなくなり、自分の本を返却しようとする始末。やらなければならないこととして始めましたが、シラバスそっちのけで、本の世界にどっぷり「沼り」、デッドラインを忘れています。

本でなければ得られない知識があります。ググってわかることとは、質も量も違い、それはそれは楽しい世界だとお伝えしたいです。

どっぷり本の世界にはまってみよう
どっぷり本の世界にはまってみよう