東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
居住する地域の多文化共生のシンポジウムに行ってきました。
さまざまな目的で、さまざまな国・地域からの外国人がすでに入国し、滞在している現実に全く追いついていないなあというのが印象でした。
十把一絡げで外国人といっても、定住者と非定住者のありようは全く異なります。加えて、学んでいる外国人(留学生)と働いている外国人の問題もまた一緒くたにできないものです。
地域で、人手が足りない、外国人の働き手が欲しい、という要望は、現実問題として深刻なのだろうと思います。けれども、何の準備もなしに、ただ労働力として外国から人を導入しようというのは乱暴な話だと感じざるをえません。太田市も、一時期、ずいぶんと報道されていました。
実質、移民はすでに相当数入国しています。日本には移民はいない、という看板と現実は大きく乖離しています。そこに問題が起きるのです。
ヨーロッパの例があるのですから、そこに学ぶ必要があり、同じ轍を踏むことのないようにと願います。呑気に構えている場合ではありません。
まずは、ドイツを見習って、国が社会統合のために、無償の教育(言語、文化・歴史)を行うべきです。人を集めて餅つきをしている場合ではありません。
(画像は、「外国人」で検索したため、ある特定の地域・宗教の人を指し示すようになってしまいましたが、それは本意ではありません)