東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
大学生から、スマホが持ち主の会話を聞いていて、いやにパーソナライズした広告を提示するという話を聞いたことがあります。その時には、スマホが聞いているなどと、そんなバカな、と思っていました。
ところが、つい最近、そうとしか思えないことが起こりました。
通りがかったところに、ハンカチ売り場があり、たまたま手に取ったのです。それは、自分でも予定の行動ではなく、通り道に期間限定ショップが出ていたという感じです。店員さんが、そのハンカチが選択してもアイロンが必要ない商品であること、産地、製品を作っている会社などについて話してくれました。まあ、1枚あってもいいかなと買って帰りました。
その翌日。「浜松の名産を知って、食べよう」という静岡県浜松市の広告が現れました。唐突感がありました。前日買ったハンカチは、その浜松市の商品だったのです。偶然というには、あまりにもピンポイントな広告。店員さんの話を聞いていたとしか思えないような状況です。そして、私は、学生から聞いて信じなかった話を思い出したのでした。
ちなみに、この数年を思い返しても、静岡県や浜松市を検索したことはありません。断言できます。
最近のAIが人間を支配するようになる、といった新聞記事の読みすぎでしょうか、スマホが会話を盗み聞きしているような気がして、ゾッとしました。