聞こえない、喋れない留学生の行く末と、自由に話せる留学生の行く末

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

大学に入学した留学生は4月の第2週ぐらいから授業が始まります。

その時に、読むことはできるけれど…という学生が教室に来て、どうなるか?教室には来られます。教科書も買えます。これはみな、どこかに記載されている文字情報だからです。

けれども、教室で、教師はしゃべります。初日ならば、授業の目的、進め方、評価などについて。さまざまな注意事項があります。これらは、学習を進めていく上で欠かせないののです。けれども、その口頭で伝えられることが、「読めるだけ」の学生には伝わりません。

専門の授業は、ハンドアウトも配布されるし、教科書もあるので、案外なんとかなるのかもしれませんね。

それで十分でしょうか?

聞こえない、喋れないままならば、生身の日本人を知ることがないでしょう。日本という国を知ることがないでしょう。卒業できればよしと考える方法もあるのでしょう。けれども、日本に数年いても、日本を知らないということになるのです。

ああ、もったいない。大きな損失です。

遅くはありません。聞こえるように、話せるようになりましょうよ。楽しい方がいいでしょ?せっかく外国にいるのだから。

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