東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
新学期が始まりました。
一昨年の秋に黒船のように登場した生成AIですが、昨年度のシラバスには、何も言及していませんでした。どのようなものなのか、学生たちがどう利用することになるのか、まだ未知のものだったからです。
けれども、今年度から、日本語の科目には、他者(生成AIを含む)が作成した文章をコピー&ペースト、あるいは改変して課題を提出することを禁止」「盗用として処分の対象」とすることが明記されました。
生成AIに相談することは、今や学生の常識であり、企業も官公庁も利用するほどなので、私自身は、当然かなと考えています。
ただし、それは、「相談」であり、生成された文章の内容については、しっかり裏を取る必要があると伝えています。そして、内容的には、生成AIが出してきたものを超える必要があると。
これは、これまでのレベルを遥かに超えたものを要求していることになるのですが、それならば、初めから、自分で調べるなり、文章を作成する方が、むしろすっきりすのではないかという気がしています。
なかなか難しい時代になりました。