東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
予備教育で、JLPTやEJUの勉強をして、文法も知っているのに使えないという声をよく聞きます。
おそらく、読んだ時には理解できるのでしょうね。けれども、話す時はもちろん、書く時にも使えないのです。残念なことです。まあ、言ってみれば、それは、インプットが足りないのだと思います。知識として持っていても、意味を伴った文としてインプットされないと、死蔵された知識のままであるように思います。
そんな場合に、お勧めしているのは、以前にも書いたことのあるシャドウイングです。
同じ速さで、同じ高低、同じ緩急、同じ強弱で完コピ(完全コピー)してみましょう。もちろん、意味がわかった上で、です。影がその人から離れないように、ピッタリ後からくっついて発音してみましょう。自分の血肉となるように。
使われている文法項目が身近なものとなった時、自分が書いたり話したりする表現の中に、必要な時、出てくるようになるのではないでしょうか。