東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
この春、国立大学で、私が教えるクラスに、とても笑顔が素敵な、人好きのするアフガニスタンの学生が来て、これまで教えた学生の国籍は80近くになりました。
どのような経緯なのかはわかりませんが、紛争地帯の学生も来ます。ウクライナからの学生もいれば、ロシアからも来ます。ウクライナからの留学生は、それまでのウクライナ人の数を考えると、緊急支援の様相を呈しています。幸い、ウクライナとロシアの学生が同じクラスになったことはないのですが、やはり気を使います。両者が同じクラスにいると言っていた同僚は、ウクライナの学生が、ロシアの学生とグループワークを一緒にしないでくれと言ってきたと話していました。当然でしょうね。
ただ、クラスの中では、教師にとっては、ただの学生です。時には、自国の振る舞いについて、この人はどう考えているのだろうかと思わないわけでもありませんが、授業では、何の関係もありません。
ともあれ、日本に来て、学んでいるのです。日本語を学んでいるのです。
「○○さん」という名前の一人の留学生がいて、その人のために、日本語上達のお手伝いをするだけですね。