東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
学部の留学生で、日本で就職することを希望する人は6割強ですが、実際に就職できた人はその半数であること、また、その理由の1つに就活開始時期が遅いということはすでに書きました。
日本人学生では、3年生の6月に動き始める人が最も多いのですが、これは、夏のインターンシップを目指してのことだと考えられます。
一方で、留学生の場合、4年生の4月に就活を開始する人が最も多いのです。最終学年になった時に、就職を意識するのでしょう。
日本の大学に在籍しているなら、2年生、3年生あたりから、就職ガイダンスが始まるはずです。その連絡がさまざまな方法で発信されているはずなのです。通常の授業の連絡もたくさん来るから読んでいない、と聞くことが多く、多くの情報に埋もれてしまっていることが予想されます。日々大量に受信するものを読むのが面倒になるレベルの語学力なのだろう、と私は感じています。
ともあれ、留学生は、情報を手にしていないのです。送られてきているものを受け取っていないというわけです。
4年生になって気づいても、手遅れです。日本での就職に関心があるのであれば、まずは、情報を受け取って欲しいものです。
(資料は、内閣官房令和4年11月参考データ集から)