東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
数多くの質問に答えて、「問題解決力」〜%、「創造力」〜%といったレーダーチャートが出てくるものがあります。
結果が出ると、レーダーチャートなら視覚的でもあり、何だか、とてもすっきりしますね。ああ、確かに私はこのような人物であると。それが無意味だとは思いませんが、このような分類は、なんとなく、血液型診断のようなものを思わせます。類型化されると、まあ、当たらずといえど遠からずと感じさせられます。
私が外国人就活生に提案したいのは、定性的な分析です。
自分史を遡ってみましょう。幼少期のどんなことが記憶に残っているのか、なぜ、それを忘れずにいるのか。中高生の時に、誰と何をしたか。何が楽しかったのか、などなどです。そこから、自分の変わらぬ部分、自分の軸を考えてみましょう。自分の価値観、自分のやり方のようなものです。
何よりも大切なのは、よくある平凡な語彙で分類されるのではなく、ここから、日本語の表現で、あなたの特性を表す日本語表現を見つけることができる点です。
就活において月並みであることは、敗退を意味しています。