就活に必要な日本語力

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

日本で就活をし、仕事をするためには、JLPTのN1ではとうてい足りません。

現実には、JLPTという試験があるために、N1が高い日本語能力を示すと考える人が多いようです。けれども、JLPTには口頭試験がありません。いずれ、JLPTも、遅きに失した感はありますが、CEFRに対応することを目指しているという話なので、口頭試験が加わることでしょう。

とはいえ、現段階では、運用能力がほぼ問われていないわけです。JLPTの合格を目指して日本語学校で勉強してきた人には、話す力が決定的に不足しています。

これで、日本の就活が乗り切れるでしょうか。

JLPTのN1は履歴書には書けますが、それだけです。面接官は最初の質問であなたの日本語能力を見抜きます。

日本で就職を目指すならば、運用能力、特に十分な話す力をつけることが喫緊の課題です。