東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
「十分な日本語力」とは何でしょうか。
JLPTが指標となることが多いので、JLPTのN1を持っている人は、十分だと思うかもしれません。思い出して欲しいのは、JLPTには話すテストがないことです。知識としての日本語力はある程度あると言えますが、運用能力という点では、ノーチェックです。
多くの人は、教師が質問すれば、それに応えることはできます。けれども、就活では、自分を表現するということが求められます。自分はどんな人間なのか、どんな時にどんなことを考えて、どう行動するのか。どんな子供時代を過ごし、どんな経験をし、今の自分が形作られたのか。それを、雑談の中で、ありのままの自分を語るのです。
教室で、聞かれたことに答えるだけの日本語力ではとうてい足りません。相手の質問を正確に理解して、ピンポイントで答えることはいうまでもありませんが、それ以上に、自分を「語る」必要があります。時事問題についても話す必要があるのです。分かり合えるための日本語でなければなりません。笑顔で、です。
自由に、何でも話せるようになるためには、かなり話すスキルを上げる必要があります。
今から訓練しましょう!