東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
日本語を勉強していて、手応えを感じるようになったら、日本旅行をしたくなりますね。教師ではない、普通の日本人と話をしてみたくなりますね。語学を学習していれば、果たして、これが通じるのかと、試したくなるものです。その国に興味があり、その国の人にも関心を持っていますから。
ところが、かつては、まず、知らない土地で道を聞く、というのが初めての言語使用だったろうと思いますが、昨今は、スマホが教えてくれるので、交番に行く必要もなく、ゆきずりの人を捕まえる必要もありません。片言でもいいから、ちょっと日本語を使って、日本人と言葉を交わしたいですよね。
では、どこで、どんな日本語が使えるでしょうか。学生たちの話によると、どうやら、それには大阪が最適のようです。
留学生は大阪が大好きです。いろいろな土地があるのに、なぜ、大阪?それは、大阪の居酒屋に行けば、隣に座った日本人と、自然に話すことができる、日本語を使う機会がある、というのです。確かに、東京では、ゆきずりの人と言葉を交わすことがありません。少し警戒されてしまうかもしれませんね。人との距離が遠いと言うべきでしょうか。その点、大阪はフレンドリーだというのです。大阪は熱いと言うのです。確かにそうかもしれません…。
面白い話だと思いました。そして、それを大阪だけの特徴にしておくのは、少し残念な話です。ゆきずりの人とも、ちょっとした会話が楽しめる人間関係があれば、人生はもっと楽しくなるかのかもしれません。
というわけで、とりあえず、大阪で日本語を使おう!