東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
長く問題となってきた日本語学校の質がジャッジされるようになりました。朗報だと思います。日本語教育分野の悲願でした。
日本語教育機関認定法により、文部科学省が日本語学校の教育内容などを審査し、要件を満たした学校のみを認定(https://www.mext.go.jp/content/20241030-mxt_nihongo01-000038503_1.pdf)することになっており、「合格」すれば、適正な日本語学校だということになります。
日経新聞によると、第1回審査の結果、
全国で873校
申請72校
認定22校
継続審査11校
申請取り下げ36校
不認定3校
ということで、約7割が教育課程の内容が不十分などとして「不合格」と判定されました。ずいぶん厳しい結果ともいえますが、もしかしたら、日本語学校全体がずいぶんルーズな状態で野放しになっていたともいえるでしょうか。
このような場合、必ず、いや、いい学校ですよ、うちの先生は生徒のことを一番に考えてくれています、という話が出ます。けれどもこれは、学校の良心や、先生の人柄を評価しているのではありません。本当に生徒のことを思うなら、教師も勉強が必要でしょうからね。
画像は、認定を受けることができた(合格した)日本語学校の一覧です。
本当に、思ったより少ないですね。