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日本企業の採用は、新卒一括採用一択だったのですが、風穴が開きました。
昨日(3/7)のニュースによると、富士通が新卒一括採用を辞めるという発表があったそうです。
新卒や既卒者、転職希望者などの募集形態に関係なく、職種ごとに必要な人数を通年で募集する。総合職や一般職といった採用区分もなくし、一律の初任給も廃止する。(朝日新聞3月7日)
新卒一括採用の企業側メリットとしては、
・採用コストの削減
・教育コストの削減
・優秀な人材の囲い込み
・採用人数や費用の見通しが立てやすい
・従業員間の競争力向上
学生側にとってのメリットは、
・経験やスキルが求められない
・大手企業への就職チャンス
・同期が多いことの安心感
と言われています。
では、新卒一括採用をやめた場合の、就活生(学生とは限らない)側のメリットはどうでしょうか、
・自分のタイミングで就活を行える
通年採用により、学生は自分のペースや状況に合わせて就職活動を進めることができます。これにより、留学やボランティア
活動など、個人の活動を優先しやすくなります。
・就職失敗のリスクを低減できる
通年採用では、一度の就活で失敗しても、次の機会に再挑戦できるため、リスクが分散されます。
・多様な経験やスキルを持つ人材との競争が減る
新卒一括採用では、同じ時期に大量の学生が就活を行うため、競争が激化しますが、通年採用ではそのような状況が緩和さ
れます。
・納得感のある就職ができる
自分のタイミングでじっくりと企業を選ぶことができるため、より納得感のある就職が可能になります。
そして、通年採用がなった際、学生の就職活動はどのように変化するでしょうか。
・スケジュール管理の重要性
企業ごとに採用時期が異なるため、学生は自身のスケジュールを柔軟に管理し、適切なタイミングで応募する必要がありま
す。
・情報収集力の向上
採用時期が分散するため、学生は常に企業の採用情報を収集し、最新の動向を把握することが求められます。
・多様な選択肢の増加
通年採用により、留学やボランティア活動など、個人の活動を優先しつつ、就職活動を行うことが可能になります。
・競争環境の変化
新卒一括採用では同じ時期に大量の学生が就活を行いますが、通年採用では競争が分散され、比較的落ち着いた環境で就活
を進めることができます2。
・即戦力やスキルの重視
企業が通年採用を導入することで、即戦力や柔軟性のある人材を求める傾向が強まるため、学生は自身のスキルや経験をア
ピールすることが重要になります。
これらの変化により、学生はより自由度の高い就職活動を行える一方で、計画性や情報収集能力がより求められるようになります。
大企業のこの決断は、今後、広く波及していく可能性があるでしょう。
就職活動の現状もなかなか駆け引きが大変だなと感じるのですが、名実ともに実力主義の時代になっていくのかもしれません。
私としては、大学生活、大学の勉強・研究が就活でズタズタにされるのは迷惑だと感じているので、朗報かなと捉えています。また、ミスマッチが防げる可能性を感じます。
