「日本語の力で扉を開く」
□ 十分な、かつ円滑なコミュニケーション能力の習得によって、異文化理解を促し、生活者として、あるいは社会人として経験する文化摩擦の解消を目指す。
□ 日本語学習者の1つのゴールとして、日本企業への就職を支援する。
□ 優れた外国人人材の言語面を支え、日本の少子化に伴う労働人口減少を克服するために貢献する。
□ 言語面を支えることで、国および企業が優れた外国人の高度人材を獲得できるようにする。
□ 日本を愛する世界の人々への日本語レッスンを通じて日本文化への正しい理解を促進する。
□ 言葉の壁に由来する相互理解不足を解消し、国際競争ではなく国際共創を生み出す。
従来の日本語教育の主な目標は大学進学でした。
けれども、昨今、日本語教育のゴールは、大学進学の先にある、日本企業への就職へと変わってきました。これは、日本語学習者の意識の変化、日本社会によっての必要から来るものです。
国内の留学生で、日本企業への就職を希望する人は、コロナ期に落ち込むものの、6割強の数字で推移しています。けれども、学部卒生で日本企業に就職できているのは32.4%に過ぎません。日本の就職活動が複雑であり、スケジュールもタイトであるため、完全に乗り遅れている現状があります。
さらに、日本企業が求める日本語能力に比して、日本語学習者自身が自分の日本語コミュニケーション能力を過信していて、日本の就職活動に、とうてい太刀打ちできないという面があります。
これは、少子化の進む日本社会にとっても看過できない状況です。
そこで、日本の社会や企業、就職活動を正しく理解してもらい、さらに、最も問題となる日本語コミュニケーション能力を磨くことで、日本語能力を有する外国人の就職を支援することにしました。
外国人の就職支援に加えて、日本社会のダーバーシティ促進をも目指しています。
東京都生まれ。
食べることについて、非常に熱意を持つ家庭で生まれ育ちました。
小学生の時に、勉強から逃れるために、トイレにこもっていましたが、母から、トイレの中でも読むようにと国語辞書を持ち込まされ、国語辞典を眺めていたことが、国語学に進むきっかけになりました。
また、子供の頃、自宅に迎え入れていたホームステイの外国人に接する中から、異文化に対する関心が生まれ、それが外国人・日本人への日本語教育を選ぶこととなりました。
学歴
青山学院大学文学部日本文学日本語学科卒業
青山学院大学文学研究科日本文学日本語専攻博士前期課程修了
青山学院大学文学研究科日本文学日本語専攻博士後期課程満期退学
国立国語研究所日本語教育センター長期専門研修修了(420時間以上)
資格等
中学校教諭一種免許状(国語)
高等学校教諭一種免許状(国語)
日本語教育能力試験合格
業績
論文
陳述副詞の共起関係ー推量表現の場合
陳述副詞の本質
「つもり」を含む文の陳述性ー日本語教科書の例文
非断定の助動詞表現ーよう八だ)・らしい・みたい(だ)を巡って
など
著書
どんどん読めるいろいろな話―中級日本語学習者・帰国子女のための読解教材
など
辞典執筆
類語例解辞典(小学館)
日本国語大辞典(改訂版)
類語新辞典(三省堂)
など
他
海外技術者研修協会アジア人財構想共通カリキュラム教材開発(経産省)
職歴
埼玉大学大学院、大分大学、立命館アジア太平洋大学、武蔵野大学日本大学などの講師を経て、現在は、筑波大学、明治大学、聖路加国際大学で教鞭を取る。
これまで担当した科目
日本語(初級〜上級)
JLPTクラス
教員養成科目
日本事情
初年次基礎演習(リテラシー)
話す中上級・上級
ビジネス日本語
キャリア支援
国語学概論
アカデミックライティング
国語表現法
他